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ルーマニア野外映像祭:上映作品1&4

9月28日(土)に開催される「ルーマニア野外映像祭」の作品紹介&作家紹介です。当日の会場でも、解説シートが配布されますが、ここでは、事前に知っておくとより楽しめるであろう情報だけぬきとってお届けします!まずは、上映順,鉢い虜酩覆ら。どちらもAdelina Ivan (1970年、ブカレスト生まれ)の作品です。

 

作品1

Adelina Ivan

1.00 (ten)  (1.00(10))

2016年

ビデオ 16x9

3分40秒’

Adelina Ivanは制作をとおして、20世紀の教育・訓練の場における、女性の身体への偏愛やフェティシズムに光をあてる。かつてのルーマニアにおける、学校教育、スポーツ競技、職場はすべて、身体と欲望を訓練し、社会から求められるマシーンへと変貌をとげるための試験場だった。

『1.00(ten)』は、かつて世界を驚嘆させ、オリンピックを目指す少女たちの憧れの的となった、ナディア・コマネチの姿を思い起こさせる。ナディアが活躍した時代は、身体がテクノロジーを超えると信じられ、「完璧な状態」とは薬などではなく鍛錬によってこそ達成されると考えられた時代だった。

本作品で、Adelinaは、現代を生きる少女たちに、昔の少女たちが「オリンピックごっこ」を楽しむ姿を再演させる。

 

作品4

Adelina Ivan

Atena Adjusting Her Sandal (靴ひもを結ぶアテナ)

2016

ビデオ 16x9

4分30秒

体操服を着た少女たちの哀愁。まるでフェミニンな夢のような気配を帯びた世界からスタートする本作品。少女たちは崩壊寸前の世界に閉じ込められているが、誰も逃げ出して自由を手に入れようとはしない。少女たちは連隊システムの中で互いに縛り付けられている。連隊システムは身体ごと物語の中に取り込み、抵抗のメカニズムを奪う。どんな小さな別行動も許されない。そんな中、少女アテナの行為が、自由の意味を再定義する。

1988年の体育教育は、健康的な若者たちの肉体を、大人たちが耕し、権威主義の種を植え付ける場だった。同じような体つきの少女たちが腕を動かし、時計のように設計されたとおりに動く。アテナのマイペースでウィットに富んだ反抗は、そんな不自然な状況にひそむ空虚感と陰険さに、無邪気にアプローチする。

 

 

作家プロフィール 

Adelina Ivan(1970年、ブカレスト生まれ)は、テキスタイル、写真、インスタレーション、映像を通して、光と記憶を扱うアーティスト。彼女の個人的な物語は、時間、空間、記憶の重なりと、それらのうねりとの親密な交流を探求する。時間、空間、記憶は、作品の中のテキスタイルのように、なめらかな絹のような表面と、ソリッドな深みを重ねもつ。

彼女は、身体と自身の過去に執着する。これは『靴ひもを結ぶアテナ』(2016)を含むこれまでの作品に顕著にみてとれる。また、フィクション、個人的な記憶、歴史的な事実を入念に調査し、それらを複雑に織交ぜながら、まったく異なる物語を編み上げる。さまざまな素材や事象に光をあて、その反射をいかに表現するかを探求しながら、創造と破壊、時間の流れと静止、脱構築の可能性をみせていく。

作家ウェブサイト: http://adelinaivan.ro/ 

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