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3331 ART FAIR に出展します!(追記:出展中止になりました)

(以下長いですが、3331 ART FAIRに出展にするに至った頭の中です)

3月13日追記:コロナウイルス感染拡大の影響で、出展中止が決定いたしました。気にとめてくださっていた方、ありがとうございました。ただ、「作品を売る」ということに関してはこれからも考えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。3331 ART FAIRに関しましては、公式サイトより情報をご確認ください。https://artfair.3331.jp/

 

先月、Art Center Ongoingは設立12周年を迎え、スタッフとして関わるようになって11年が経ちました。

私(吉)は、美術とは関係のない大学を卒業して突然Ongoingに迷い込んだ身だったので、すべてが刺激的で目がまわる勢いでしたが、小川さん(Ongoing代表)と、展示作家の皆さんから勉強させて頂きながら、あっという間の11年でした。

 

それでここ数年ずっと思っていることがあります。それは、Ongoingが「作品を売る」ということに意識を置いてこなかった、ということです。そもそもArt Center Ongoingは、アート市場の流れとは異なる既存の枠組みでは価値が定まらないアーティストを紹介していく、という精神のもとスタートしたので、「作品が売れなくてもいい」「売れる作品を期待しない」という態度はまさにOngoingをOngoingたらしめている点でもあります。けれど数年前から少しずつ、個人的に「作品を売る」ということに興味がわいてきました。それには3つの理由が思い当たります。

 

1つ目は、Ongoingでの展示が好きすぎて、作品を購入する快感を覚えたからです。

実はOngoingでは、小川さんをはじめとするOngoing関係者(スタッフ・元スタッフ)の作品購入率が高いです。(どうしても購入しやすい形態の、絵画や小さな作品が多くなってしまいますが、本当はインスタレーションだって映像だってパフォーマンスだって欲しい...)小川さんやスタッフは、展示を観る回数が多く展示作家から直接話をきく機会があるからか、好きな作品により愛着がわき身近にずっと置いておきたいという気持ちが高まるためかもしれません。少しずつ家に好きな作品が増えていくのはうれしいことです。このうれしさを沢山の人に味わってほしいという気持ちが膨らみ「作品を売ること」をもっと考えたくなりました。

 

2つ目は、社会との距離がなかなか縮まらないことへの反省です。

Ongoingは、住宅地にあるにも関わらずご近所の常連さんはほぼいません。近づきにくい空気を醸し出してしまっているのでしょうか。スタッフとしては、反省してしまうところです。一部コアなアートファンは増えてきたにしろ、Ongoingだけではなくやはり日本における現代アートと社会の距離はまだ遠いように思えます。「社会」なんて言っても得体が知れませんが、以前友人に誘われて得体のしれない「異業種交流会」に行ったときに、アートという言葉を出すと目が泳ぐ(もしくは表情が固まる)ビジネスパーソンが多かったので、やはり距離があるのだなと実感したことがあります。Ongoingのような実験的な展示をするアートスペースが、社会と距離を縮めるにはどうすればいいのか悶々と考える日々です。

 

3つ目は、アーティストに、もっとアートの仕事でお金が入ったらいいのに、という希望です。

「みんなアートだけじゃ食べていけないよね」という言葉をよく聞きますが、どうにか(Ongoingの展示のような)アートを面白いと感じてお金を出したいと思う人を増やしたい。これは「作品を売る」ということだけではなく、Ongoing Collectiveで行っている「Ongoing School」のようなものに参加したいと思う人を増やしたいということでもあります。いずれにせよ、前述の「社会との距離を縮めたい」と似ていることなのかもしれません。

 

ご存知の方もいるかとは思いますが、代表の小川さんはTERATOTERAを初めとする様々なアートイベントのディレクションを務め、そこでOngoingでご縁の深いアーティストの皆さんに展示をしてもらうことを大切にしてきました。そういう形でアートと社会との距離を縮め、アーティストに対してギャランティが発生するように努めてきました。そんな小川さんの背中を見つつ、私もあらためて作品を売ることについて考えたいと思っていたところ、小川さんから「Ongoingとして、3331ART FAIRに出展することができるけど、どうしましょう?」という話をきき、「ぜひやりましょう!」ということになりました。

 

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長々と書いてしまいましたが、「Ongoingがアートフェアに出展するって意外ですね」と言って頂くことが多かったので、自分のなかで整理するためにも文章にしました。アート関係の皆さまにとっては新鮮味のない内容だったかもと恐縮ですが、ここまで読んで下さった方ありがとうございました。アートフェア完全初心者なのでいろいろ不安ですが、「売ること」「売る努力」について勉強する良い機会としてがんばりたいと思っています。

作品を出してくださるのは、なんと、東野哲史さん、青木真莉子さん、衣川明子さん(協力:ANOMALY)の3名!私自身、この3名の作品が本気で欲しいので、とてもとても楽しみにしています。

 

3月18日(水)〜22日(日)3331 ART FAIR、1F メインギャラリー ぜひよろしくお願いいたします。

(Art Center Ongoing 吉ゆきえ)

 

instagram

@ongoing_3331artfair

アートフェア関連情報を発信していきます。

出展作家3名の作品なども紹介していく予定です。

ぜひ覗いてみてください。

 

@artcenter_ongoing

Art Center Ongoingのinstagramです。

開催中の展示情報をお届けしています。

 

【参考作品画像】

衣川明子 《元》2019 / キャンバス油彩 (60.6×50)

(協力:ANOMALY)

 

青木真莉子 《〇〇のいうとおり》2019 / TERATOTERA祭り2019 / 展示風景

 

東野哲史《滝川 in プラハ》 2019 / パフォーマンス

 

 

| ART FAIR | 02:22 | comments(0) | - |
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