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齋藤春佳『立ったまま眠る/泳ぎながら喋る』

齋藤春佳『立ったまま眠る/泳ぎながら喋る』
Haruka Saito "Sleeping While Standing/ Speaking While Swimming"

 

2020.03.04 [水] - 2020.03.22 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 
入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

 

本日も21時まで開催しております。
ご来場お待ちしております。

 

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オンゴーイングの小川希による本展紹介はこちら。
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春佳は、Ongoingの平日のキッチンスタッフである。カレーを作ったり、コーヒーを入れたり、ケーキを焼いたり。それなりに忙しい時もあるけれど、彼女の周りにはいつもゆっくりとした時間が流れている。お客さんの少ないお昼すぎに、春佳の作る賄いのお昼ご飯をカフェの机で一緒に食べることもよくあって、なんてことない日常のことや、作家の話なんかをする。僕は食べるのがとても早くて、大抵は彼女の食事が終わる前に自分の食器を洗い場に運んでいく。
また春佳は、旦那さんである池ちゃんと音楽ユニットをやっている。ギターとボーカルの池ちゃん、バイオリンとコーラスの春佳。目の前で演奏がはじまると、普段聴くことのあまりないバイオリンの生音に僕はいつも感動してしまう。ただ大抵、ビールをしこたま飲んで酔っ払っているから、その感動を綺麗に忘れてしまう。
そして春佳は、アーティストである。絵を描いたり、文章を書いたり、映像を撮ったり、インスタレーションを組んだり。メディアや手法が異なっても、彼女の作品には共通の透明感があって、そこには位相の異なる様々な時間が定着している。彼女が見たこと、感じたこと、聞いたこと、想像したこと。場所も時間も異なる様々な体験が、透き通った空間に同時に漂っている。
カフェで働く春佳、池ちゃんと演奏する春佳、作品を作る春佳。僕が知っているのはそれぐらいだけれど、本当はもっともっと多くの春佳が存在しているのだろう。でもそれらがいくら無数にあったとしても、当たり前だけど、春佳という一人の人間として通常は認識されている。またあるいは、時間とは同じ方向に一定に流れ続ける、不可逆性のものなのだろうか。ある人が体験したこと、感じたこと、想像したことは、その人がいなくなったとしても、その場所にずっと残り続けることはできないのだろうか。
彼女の作品を見ているといつもそんな空想が頭に浮かんでは消えていく。空間の中でバラバラに、ただし、お互いにバランスを保ちながら漂いつづける様々な存在、記憶、思考。今はもうそこにはなくなってしまった無数の時間を想像すると、急に涙が出るほど悲しい気持ちに襲われることもあるけれど、でもそれらが完全になくなることなんて本当はないんですよと、春佳が教えてくれているようにも感じるのだが、でもそれは結局どの春佳なのだろうか。
小川希(Art Center Ongoing)

 

 

■今後のイベントの予定■
こちらからもご確認いただけます。
http://www.ongoing.jp/ja/artcenter/gallery/index.php

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3月14日(土)19:00〜
ライブ
出演:ほいぽい
1ドリンクオーダー(入場料別)

池田諒の歌、齋藤春佳のバイオリンからなるユニット。今は言葉の歌声起源説が気になっている。 ユニット名はスペイン語で「今日/hoy」、タミル語で「行きます/poy」。

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3月15日(日)15:00〜
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。
お好きなケーキとお飲物がついてきます。
料金:1500円 (ケーキとドリンク付き、先着30名様)

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3月21日(土)19:00〜
トーク「読むこと/見ることを生きる」
ゲスト:保坂和志(小説家)
参加費:1000円(1drink+入場料)

絵画制作において、自分のおこなっていることが、時空間を生きることの実録にはなりきらない気配。そこにこだまする"わたしは読書、本を読むこと、文章を読むことの何か、いや何が実録になりうるのかと考えている。"(保坂和志「読書実録」p.21より抜粋)という言葉。読むことと書くことが同時に発生する"筆写"が、実際におこなわれているという形で冒頭に登場する小説「読書実録」から派生してお話をお伺いします。

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3月22日(日)18:00〜
トーク「日焼けの輪郭」
ゲスト:長田奈緒、高石晃(中継)、冨井大裕、松本玲子
参加費:1000円(新聞+1drink+入場料)

「描かれたプール、日焼けあとがついた」 https://poolhiyake.wixsite.com/website 出展作家によるトーク。齋藤が他の作家に聞きたいこと「名付け」「モチーフ」「メモ」「反復」などのキーワードを手掛かりに、この世界で展覧会を開催することとその可能性について、お話しできたら…。

✳︎日焼け新聞『ライン』配布付き。

 

 

 

 

 

 

 

 

| インターン日記 | 18:55 | comments(0) | - |
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